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地理をエンタメに!地域の事象や旅について語る

キュン♡パスで行く信州・仙台欲張り旅 前編

みなさんこんにちは。

先日の投稿で紹介した、JR東日本全線(新幹線・特急含む)が1万円で一日乗り放題になる「キュン♡パス」でふらっと旅に出ていたので、その様子をお話しできればなと思います。

shidare225.hatenablog.com

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↑過去記事はこちら

朝一のあずさへ松本へ

都内自宅から新宿へ移動。6時台の電車が一本しかないので乗り遅れたらアウト。余裕を持って出発しました。

キュンパスの特典である、NEWDAYSで使える15%オフクーポンでサッポロ黒ラベルを仕込みました(笑)。f:id:shidare225:20240226210216p:image

朝ラッシュが本格的に始まる前の新宿駅。小雨がしとしとと降っていますが寒くはないです。久しぶりに新宿に来ると「都会だな」ってちょっとワクワクしますね。最初に乗っていくのが、7:00発特急あずさ1号。始発です。

かつてのE351系から現行のE353系へ置き換えられてからかなり経ちますが、いまだに「新しい車両」というイメージがあります。当時は奇抜だなと思っていたデザインもかっこよく思えてきました。特に、連結部分の左右対称な感じが好きです。f:id:shidare225:20240226210257j:image

予約時は空席が多かったものの、新宿発車時点で8割ほど、八王子発車後ほぼ満席になりました。甲州へのビジネス需要の大きさを感じます。少なくとも、豪快にビールを開けたのは私だけでした。

やはり甲府で大量下車があり、立川から乗ってきたおばあちゃんも降りていきました。

韮崎を過ぎ、小淵沢に差し掛かろうというところから景色に映る山々が急峻になっていき、ところどころ残雪もみられるようになってきました。山国に来たなと実感します。f:id:shidare225:20240226210742j:image

長野県内に入り茅野、上諏訪、岡谷、塩尻諏訪湖沿いの主要駅に停車。この辺りは水がきれいな土地で、工程に洗浄が欠かせない精密機械工業が発展したエリアです。時計の生産で有名なスイスと立地背景は同じです。上諏訪は高校生の頃、青春18きっぷで来たことのある思いで深い駅。温泉地なので駅構内に足湯があります。

塩尻で途中下車し名産のワインを仕込もうと思いましたが、調子に乗って飲みすぎると失敗するので自粛。終点、松本では30分少々の乗り継ぎで、松本城に行くにはちょっとギリギリなので駅前をぷらぷら歩いていました。

遠く離れた土地にも人々の生活があると再認識するのも旅の重要なテーマです。

観光地に行くだけではなく、町を行く高校生やサラリーマン、客待ちをするタクシーをぼんやり眺めるのも旅行では欠かせないです。できれば、地元ローカルのグルメを楽しみ、現地の人の生活を追体験すると最高です。f:id:shidare225:20240226210717j:image

JR東海の列車にも乗ってみる

「まつもと~まつもと~」と列車到着時に独特の自動アナウンスが流れる松本駅

旅情があって結構好きですよ。やってきたのは、名古屋からきた特急「しなの」JR東海の車両ですが、区間JR東日本管内なので問題なく乗れます。残り1回しか座席を指定できないので、今回は後方の自由席を使用しました。降車と乗車が同じくらいで、8割方席が埋まりました。f:id:shidare225:20240226210354j:image

列車は長野の二大都市を結ぶ篠ノ井(しののい)線を走行するのですが、松本出発後しばらくは北アルプス沿いを走る大糸線と並行にまっすぐ走っていきます。なので、進行方向左手に穂高岳槍ヶ岳といった3000m級の山々を眺めることができます。残念なが山頂が雲に隠れてしまいましたが、その雄大さに息を飲みました。氷河によって削り取られた、尖った地形が特徴的です。f:id:shidare225:20240226210420j:image

登山には興味があり去年は妻と筑波山に上ってきました。いつかは準備を重ねて北アルプスにも挑戦してみたいですね。

列車交換を挟みながら、比較的のんびり県庁所在地の長野を目指していきます。

篠ノ井到着手前で姨捨(おばすて)を通過。日本三大車窓である善光寺平を一望できるポイントなのですが、右座席に他の方が座っていたので撮影は諦めました。

ロマンスカー車両で温泉へ

なんだか箱根に行きそうな感じですが違います(笑)。f:id:shidare225:20240226210443j:image

長野駅から出発する長野電鉄では、引退済みの旧ロマンスカー車(HiSE)や旧成田エクスプレス車(253系)を現在でも特急として活用し、観光資源にしています。特急料金は100円、展望座席指定料金が300円と手頃なので、気軽に乗れてしまいます。座席はネット予約可能なので、迷わず展望席を押さえました。

nagaden-reserve.jp

すると自分以外は全員インバウンド観光客とその通訳という状況に(笑)

アトラクション要素も大きいので外国人に大ウケなようです。

地下鉄のような区間をしばらく走行し、途中駅権堂に停車。地上に上がった後も首都圏郊外のような景色が続き、通勤路線に乗っているかのような錯覚を起こします。

本郷、信州吉田といった途中駅さえも地方私鉄にしては規模が大きいです。

しかしそうこうしているうちにりんご畑がぽつぽつと目立ち始め、四方を山に囲まれた長野らしい景観になっていきます。

途中、千曲(ちくま)川を自動車道路と並走して渡る村山橋に差し掛かるのですが、車と同じくらいのスピードでデッドヒートを繰り広げていて面白かったです。皆一様にカメラを向けていました。f:id:shidare225:20240226211314j:image

列車の車庫がある須坂、信州中野や栗で有名な小布施(おぶせ)といった主要駅に停車していき、長野から45分で湯田中に到着。

新宿を7時に出たのにもう昼前。さすがに疲れが出てきたので、名湯湯田中温泉で癒されたいと思います。

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~後編へ続く~