普通列車グリーン車が大改悪 解説します
みなさんこんにちは、えだです。
今回は、JR東日本2024年ダイヤ改正で取り上げられた普通列車グリーン車(以下G車)の大幅値上げについて言及していきます。G車について解説した記事も書いていますので、合わせてご覧ください。
日常的に通勤や旅行で活用する方々には耳の痛いニュースです。
※JR東日本HPより引用
こちらは値上げ後の料金表です。解説していきます。
①ホリデー料金の廃止
土休日に遠出するときに重宝していた割安なホリデー料金が無くなってしまいます。
事前購入で50㎞以下利用580円(平日780円)、50㎞以上上限なし780円(平日1000円)とお手軽料金なのでついつい課金していたのですが、この恩恵も受けられなくなります。
②遠距離料金の新設
運賃体系の見直しとありますが、実質的な値上げととらえてよいでしょう。
101㎞以上でSuica購入で1550円、紙きっぷ購入で1810円。
東京~熱海間は100㎞を超えるので、普通運賃+最大1800円かかることに。(品川~熱海間は100㎞を切るので、行程に余裕があれば乗り換えもおすすめ)
距離が延びるほど運賃が割安になる遠距離逓減制の観点からも理にかなってないですし、新幹線自由席特急券と値段と大差ないので、こだまに利用客が流れそうです。実際、SNSでは批判の声が相次いでいます。
③解決策はJREポイント利用一択か
前回の記事でもお伝えしましたが、お得にG車に利用するなら今後より一層JREポイント活用が肝になります。JREポイントについては詳しく解説しませんが、JR路線、関連商業施設、ECを利用した際に貯まるポイントサービスと考えていただければ十分です。
こちらについてはポイント交換のレートに変更がないので、400~600ptのまま引き換えることができます。
JREポイントの回し者ではありません(笑)
最大で70~78%引で利用できるので、定期的にG車を利用する方はもちろん、半年に1回レベルの利用でも十分恩恵を受けれるのです。余った分はSuicaチャージに充ててもいいですしね。
実際の所、このようなポイント利用やチケットレス利用を大幅に割引にすることによって窓口業務や検札業務を縮小し、人件費を縮小させるのが本来の目的ではないかと思います。
④悪い事ばかりではない
タイトルにある通り、今回の大幅値上げを「悪」ととらえて概要を解説してきました。
しかしながら、個人的には全てが悪い方向に向かうわけではないと考えています。
今までの普通列車G車料金が安すぎたという見方もでき、値上げにより車内の客層が上がることが期待されます。以前、熱海から座席を向かい合わせにして酒盛りを始め騒ぐ集団が乗ってきたことがありました。アテンダントの方が注意してようやくやめる始末。これでは、静寂で快適な空間に課金した意味が無くなってしまいます。
私鉄各社のライナーのような着席保障よりは移動の快適さに重きを置いているのが普通列車G車の意図なので、言い方は悪いですが趣旨に沿わない乗客を閉め出す意味もあっての値上げなのでしょう。
⑤まとめ
今回、G車の大幅値上げについて解説してきました。従来通りの買い方で購入すると場合によっては倍近い金額になるという場面がこれから出てきます。しかしながら、推奨される購入方法を熟知しておけばその影響を受けずに済む、もしくはいつも以上にお得に利用できるというわけです。正直なところ、利用者の声を反映した誰もが利用しやすいサービスの対極に向かっているのが今のがJR東日本。「誘導」とも捉えられますが、JREポイントを活用し、おトクに乗車していくのが賢明だと思うところです。
それでは、次回乞うご期待!