えだ

地理をエンタメに!地域の事象や旅について語る

キュン♡パスで行く信州・仙台欲張り旅 前編

みなさんこんにちは。

先日の投稿で紹介した、JR東日本全線(新幹線・特急含む)が1万円で一日乗り放題になる「キュン♡パス」でふらっと旅に出ていたので、その様子をお話しできればなと思います。

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↑過去記事はこちら

朝一のあずさへ松本へ

都内自宅から新宿へ移動。6時台の電車が一本しかないので乗り遅れたらアウト。余裕を持って出発しました。

キュンパスの特典である、NEWDAYSで使える15%オフクーポンでサッポロ黒ラベルを仕込みました(笑)。f:id:shidare225:20240226210216p:image

朝ラッシュが本格的に始まる前の新宿駅。小雨がしとしとと降っていますが寒くはないです。久しぶりに新宿に来ると「都会だな」ってちょっとワクワクしますね。最初に乗っていくのが、7:00発特急あずさ1号。始発です。

かつてのE351系から現行のE353系へ置き換えられてからかなり経ちますが、いまだに「新しい車両」というイメージがあります。当時は奇抜だなと思っていたデザインもかっこよく思えてきました。特に、連結部分の左右対称な感じが好きです。f:id:shidare225:20240226210257j:image

予約時は空席が多かったものの、新宿発車時点で8割ほど、八王子発車後ほぼ満席になりました。甲州へのビジネス需要の大きさを感じます。少なくとも、豪快にビールを開けたのは私だけでした。

やはり甲府で大量下車があり、立川から乗ってきたおばあちゃんも降りていきました。

韮崎を過ぎ、小淵沢に差し掛かろうというところから景色に映る山々が急峻になっていき、ところどころ残雪もみられるようになってきました。山国に来たなと実感します。f:id:shidare225:20240226210742j:image

長野県内に入り茅野、上諏訪、岡谷、塩尻諏訪湖沿いの主要駅に停車。この辺りは水がきれいな土地で、工程に洗浄が欠かせない精密機械工業が発展したエリアです。時計の生産で有名なスイスと立地背景は同じです。上諏訪は高校生の頃、青春18きっぷで来たことのある思いで深い駅。温泉地なので駅構内に足湯があります。

塩尻で途中下車し名産のワインを仕込もうと思いましたが、調子に乗って飲みすぎると失敗するので自粛。終点、松本では30分少々の乗り継ぎで、松本城に行くにはちょっとギリギリなので駅前をぷらぷら歩いていました。

遠く離れた土地にも人々の生活があると再認識するのも旅の重要なテーマです。

観光地に行くだけではなく、町を行く高校生やサラリーマン、客待ちをするタクシーをぼんやり眺めるのも旅行では欠かせないです。できれば、地元ローカルのグルメを楽しみ、現地の人の生活を追体験すると最高です。f:id:shidare225:20240226210717j:image

JR東海の列車にも乗ってみる

「まつもと~まつもと~」と列車到着時に独特の自動アナウンスが流れる松本駅

旅情があって結構好きですよ。やってきたのは、名古屋からきた特急「しなの」JR東海の車両ですが、区間JR東日本管内なので問題なく乗れます。残り1回しか座席を指定できないので、今回は後方の自由席を使用しました。降車と乗車が同じくらいで、8割方席が埋まりました。f:id:shidare225:20240226210354j:image

列車は長野の二大都市を結ぶ篠ノ井(しののい)線を走行するのですが、松本出発後しばらくは北アルプス沿いを走る大糸線と並行にまっすぐ走っていきます。なので、進行方向左手に穂高岳槍ヶ岳といった3000m級の山々を眺めることができます。残念なが山頂が雲に隠れてしまいましたが、その雄大さに息を飲みました。氷河によって削り取られた、尖った地形が特徴的です。f:id:shidare225:20240226210420j:image

登山には興味があり去年は妻と筑波山に上ってきました。いつかは準備を重ねて北アルプスにも挑戦してみたいですね。

列車交換を挟みながら、比較的のんびり県庁所在地の長野を目指していきます。

篠ノ井到着手前で姨捨(おばすて)を通過。日本三大車窓である善光寺平を一望できるポイントなのですが、右座席に他の方が座っていたので撮影は諦めました。

ロマンスカー車両で温泉へ

なんだか箱根に行きそうな感じですが違います(笑)。f:id:shidare225:20240226210443j:image

長野駅から出発する長野電鉄では、引退済みの旧ロマンスカー車(HiSE)や旧成田エクスプレス車(253系)を現在でも特急として活用し、観光資源にしています。特急料金は100円、展望座席指定料金が300円と手頃なので、気軽に乗れてしまいます。座席はネット予約可能なので、迷わず展望席を押さえました。

nagaden-reserve.jp

すると自分以外は全員インバウンド観光客とその通訳という状況に(笑)

アトラクション要素も大きいので外国人に大ウケなようです。

地下鉄のような区間をしばらく走行し、途中駅権堂に停車。地上に上がった後も首都圏郊外のような景色が続き、通勤路線に乗っているかのような錯覚を起こします。

本郷、信州吉田といった途中駅さえも地方私鉄にしては規模が大きいです。

しかしそうこうしているうちにりんご畑がぽつぽつと目立ち始め、四方を山に囲まれた長野らしい景観になっていきます。

途中、千曲(ちくま)川を自動車道路と並走して渡る村山橋に差し掛かるのですが、車と同じくらいのスピードでデッドヒートを繰り広げていて面白かったです。皆一様にカメラを向けていました。f:id:shidare225:20240226211314j:image

列車の車庫がある須坂、信州中野や栗で有名な小布施(おぶせ)といった主要駅に停車していき、長野から45分で湯田中に到着。

新宿を7時に出たのにもう昼前。さすがに疲れが出てきたので、名湯湯田中温泉で癒されたいと思います。

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~後編へ続く~

 

 

 

 

 

東京発東京行きで金沢・京都にいける切符

 

 

みなさんこんにちは。

おまえは何を言っているんだ」。そう思った方が大半なのではないでしょうか。

当然の感覚だと思います。首都圏の大回り乗車でさえ、同じ駅を2度通ってはいけないのですから。

しかしながら、ルールに乗っ取って「東京発東京行き、途中金沢と京都を経由する切符」を発券することができたので載せたいと思います。

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いかがでしょうか。本当に東京→東京の切符ですね。「東京都区内」は23区内の駅のことを指しています。

前途無効とは、「降りたら自動改札機に回収される」と思って頂けるとよいです。

23区内の駅間で完結する乗り方、例えば大森から乗って上野で降りたら無効になります。東京駅で買い物するために改札を出ても無効なので要注意です。

経由を見てみると「(上越)新幹線・高崎・(北陸)新幹線・金沢・北陸・湖西・(東海道)新幹線」とあります。地図上に起こしてみると、

中日本をぐるりと一周する一筆書きルートが浮かび上がってきます。

JR公認の、正式に使用できるルートとなっています。総距離1200㎞近い、壮大な行程にわくわくするのは私だけでしょうか。


そして値段に注目。14080円という金額が高いのか安いのかピンとこないと思います。東京~京都の往復が16720円ということを考えると、15%引きで京都だけでなく金沢にも寄れるこの切符のおトクさが実感できるはずです。

一筆書きの切符ということで運賃は片道扱い、遠ければ遠い安くなる遠距離逓減(ていげん)制度のもと、この安さが実現しています。有効期間も7日間と長いので、途中下車し温泉に立ち寄り、連泊しながら京都を目指すのが理想的なプランです。

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特急券も同時に発券してきました。

特定区間において、新幹線と特急を乗り継ぐ場合特急側の料金が半額になる「乗り継ぎ割引」が適用されています。金沢~京都間のサンダーバードが1470円という破格で乗車できてしまいます。f:id:shidare225:20240224211037j:image

乗り継ぎ割引はジリ貧旅行にとっては欠かせない神制度なのですが、実は今年3月のダイヤ改正にて消滅してしまいます。また、サンダーバード北陸新幹線敦賀延伸に伴い金沢始発ではなくなってしまいます。この2つを最後に楽しむため、わざわざ金沢を経由する切符を作ったというわけです。

特急券の総額は14180円、さっきの乗車券と合わせると28260円という金額になります。これは東京~京都を単純に往復した料金とほぼ同額。この切符の凄さがわかるかと思います。

しかし完璧に思われる東京発東京行きの切符ですが、一つだけある落とし穴があります。それは京都には行けない点です。

「さんざん言っといて今更何なんだ」と思ったことでしょう。ごめんなさい。

正確には、「京都駅」には行けません。京都の一つ手前、山科(やましな)までは行くことができます。

切符上、金沢方面から北陸本線、湖西(こせい)線を南下し、山科でUターンし東海道本線琵琶湖線)を通るルートになっているためです。図の通り、京都駅をスルーしているのがわかるかと思います。なので、山科~京都間の往復乗車券を買い足せば事足ります。

東海道新幹線からサンダーバードへ乗り継ぐ場合、京都駅で改札を出ない限り切符の効力があります。

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これで大丈夫。心置きなく2つの古都とサンダーバードを楽しむ旅に出れます。

旅の様子も今後アップロードしていくので、こうご期待ください。

 

それでは!

 

 

 

”キュンパス“発券してきました! 注意点を解説します

みなさんこんにちは。

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去年の記事で、JR東日本管内全線(特急、新幹線含む)が一日1万円で乗り放題になる切符の紹介をしました。

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「旅せよ平日!JR東日本旅キュン♡早割パス」

発売期間は1/14~2/29、利用期間は2/14~3/14。希望休を取り、2/19に信州方面への旅行を決めました。

利用日前の14日前までに購入する必要があるので、これから買おうと考えている方は注意してください。またみどりの窓口指定席券売機では取り扱いがなく、えきねっと限定発売なのも落とし穴です。えきねっとアプリではなく、ブラウザからのみ購入可能です。実際に発券が必要な商品なので、ポチったまま何もせず当日まで気が付かないという事態は避けたいところです。

実際の購入画面です。

決済後、列車の指定席選択画面に飛べます。1枚の切符につき2回まで指定が可能なので、使いどころに注意です。現状、JR東日本管内新幹線特急の半数近くが全車指定席になっています。自分が乗ろうとしている列車に自由席があるのか必ずチェックしてください。

全車指定席列車の例

立席特急券≒特定特急券。指定席でも空席時に着席可。指定客が現れたら譲る必要がある。

実際に指定してみます。

 

ここでひとつ気を付けるポイントが。

列車の発車駅を選択する画面なのですが、手入力ではなく駅名のあいうえお順から選択する必要があります。これが結構やっかいです。今回は「新宿」を選びたいのですが、「し」から始まる駅名が多すぎて1分以上かかってしまいました。直感的に入力できないのはだいぶストレスが溜まります。

ここからさらに降車駅、時間、号車や座席を決めていくので、極力時間のある時にやることをお勧めします。自由自在に予定変更できるのがこの切符の魅力ですが、列車まで時間がないとこの操作のせいでパニックになるかもしれません。行程中に乗る列車が変わるとわかった瞬間から早めに申し込むとよいでしょう。

そして、忘れずにみどりの窓口指定席券売機で発券をしましょう。

窓口の閉鎖やインバウンド観光客の増加で、主要駅には長蛇の列が並びます。特に新幹線停車駅は凄まじいです。朝一番など空いている時間はありますが、基本的には前日までに発券しちゃうのがおすすめです。

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これでOKです!明日からキュンパスを使用して信州旅を満喫したいと思います。

実際に使ってみた感想も共有できたらと思いますので、引き続きよろしくお願いします。

それでは!

 

地理学科卒 28歳会社員が行く京都1泊 4

烏丸御池イノダコーヒで最高の朝食を頂いたあといったんホテルへ。

 

家族5人が乗れるタクシーが捕まるか不安になりながらも、奇跡的に流しのワゴンタイプに乗車することができ移動開始。前日にMKタクシーを予約しようと電話をしたが、翌日の配車は全て埋まっているとのことで、需要のひっ迫具合を垣間見た。

当初、二条城を見学する予定だったが誰かの「前に行ったことがある」という一言で取りやめになり、何回もいった金閣寺へ行くことになった。金閣寺まではメーター料金で4000円近くになり、思いのほか遠い。周辺に鉄道駅が少なく、超絶有名な観光地ながら以外とアクセスが難しいのである。京都駅発の市バスを利用していった際もバス停から少し歩いた記憶がある。

平日ながら、インバウンド客と修学旅行生が一堂に集い順路がなかなか進まない。6月といえど30℃近くまで気温が上がっていたので、祖母を休ませるためにいったん団体バス駐車場横のベンチに腰掛けた。

毎度のごとく、拝観券の代わりのお札をもらい敷地へ。

途中ド定番のベスト撮影スポットがあり、そこでまた流れが止まる。

ちょっと待てば意外と苦労することなく写真を撮ることができ、祖母とのツーショットを取ってもらえるくらいの余裕があった。f:id:shidare225:20240211150246j:image

足元がいいとはいえない順路を、人ごみの中歩いていく。前回金閣寺を訪れた時は緊急事態宣言下、観光客もまばらで雪が舞うような天気だったので、そのギャップに驚いてしまった。

帰路だが、タクシー乗り場の縄張りのようなものがあり、流しのワゴンタイプを泣く泣く見送った。乗客にとってメリットのない乗車方法の強制はなんとかならないものだろうか。しばらく待っても希望の大きさの車が来ないため、仕方なくバス停まで歩いた。

京都駅はポルタ地下街のうどんとそばの店で昼食をとり、早い時刻の新幹線に乗る叔母夫妻、祖母と解散。

母がかねてから希望していた錦市場へ行ってみることにした。

地下鉄烏丸駅から阪急河原町駅まで続く長い地下通路を通り、大丸の土産物コーナーから地上へ出る。

休日の小町通りだな」という感想がこぼれ出た。狭い路地に商店がひしめき、観光客でごった返す様子は鎌倉の小町通りそのものであった。

何軒か冷やかした後、漬物店でお土産を購入。新幹線の時間が迫っていた母に「間違って阪急に乗らないように」とくぎを刺し見送った。

私はあと3時間くらい滞在時間が残っていたので、京都が誇る名サウナ「梅湯」へ向かう。急いで河原町駅のバス乗り場に向かうもののタッチの差で逃してしまう。しかし心配することなかれ、すぐに次のバスが来てくれた。

余談だが京都市バスは乗降時、独自の乗降促進メロディーを流すのだが、それを聞くと「自分は京都にいるのだな」実感する。実際のところ、接近音やドアチャイムといったなにげない「音」の効果は絶大で、旅情に彩りを添える。

10分程揺られ、バス停を降りる。場所でいうと鴨川近く七条に位置し、京都駅から1キロくらいの立地。14~26時営業なので、帰りの新幹線に乗る前の〆にちょうどいい。f:id:shidare225:20240211150511j:image

昔ながらの銭湯系のサウナで、大人490円(貸しタオル別50円)という破格で、常連さんで賑わう名湯である。受付にはサウナグッズ(梅湯と書かれたキャップがかっこいい)や豊富なドリンクが並び、常連、観光客、外国人と分け隔てなく愛される理由が分かった気がした。

肝心のサウナ室は狭いものの湿度、温度は十分。ドアの開閉が多いく熱すぎないので初心者にも来てほしい。肩までつかる深い水風呂と滝水で一気に整いへ向かう。壁に掲示されている、スタッフ直筆の「梅湯新聞」も必読だ。しっかり4セットやり爽快な気持ちで京都駅へ向かう。

新幹線まで45分を切っていたが、最後に京スイーツをと思い、中央改札目の前、JR伊勢丹別館「中村藤吉本店」で抹茶パフェを頂く。

3組ほど並んでいてひやひやしたが、思いのほか回転が速く、10分ほどで入店できた。もう一つの有名店「都路里」とは対称的に、抹茶粉で書かれた「十」の文字がひと際目立つ。カステラ、パフ、ムース、小栗、ジェリー、小倉あん、ムースと味と食感の変化を楽しめるのがパフェの魅力。短い時間ながら京都旅行の締めくくりを楽しんだ。f:id:shidare225:20240211150709j:image

 

1泊2日ではあったが、御年90になる祖母含めて家族で京都を満喫でき、無理やりスケジュールを合わせて行った甲斐があった。読者の皆さんにおいても、日々せわしない毎日の中、是非とも家族で旅行に出かけていただきたい。巷で反響を呼んだ書籍「DIE WITH ZERO」の回し者ではないが、健康なうちに、足腰が動くうちに家族、妻、友人との思い出を作り、「記憶の配当」の恩恵を受けてほしいと願う。

 

 

 

地理学は敷居が低く裾野が広い学問

 

 

「安っぽい」「そんなことない」「地理ってただの暗記科目でしょ?」

耳を立てればいろんな声が聞こえてきそうです。しかしこれは、「私が大学で4年間地理学を学び、社会人になっても四六時中地理の事を考えた」末にたどり着いた見解です。

実際問題、受験生を悩ませる「ケッペンの気候区分」などの公式はありますが、基本的には地理学は「視野に入ってくる景観を読み解く」学問であり、門戸は決して狭いものではありません。景観というのは常に地球の活動もしくは人間の活動により形成されるものであって、私たちが朝起きてから夜寝るまで目にしている光景全てが対象となります。地名を人よりも多く知っていることが重要なわけではなく、「なぜこの景観が生まれたのだろうか」という視点が必須になってきます。f:id:shidare225:20240210160630j:image

例えば、モンゴルの遊牧民の居住するパオ(ゲル)と、地中海沿岸の白亜の住居では起床して天井を見上げた瞬間から光景が全然違いますし、同じ日本でも沖縄、東京、北海道では玄関から一歩出たら全く違う景色が広がっています。気候、地形の形成背景も異なるので、山の険しさや温度は違いますし、土の色や砂粒の大小もそれぞれです。その差異を見出すのが地理学の本質です。その為、大学の授業では座学だけではなく巡検(フィールドワーク、現地調査)がカリキュラムに盛り込まれ、ゼミ単位で宿泊をともなう調査が実施されます。

一日の生活の中で目にする景観、体で感じる気候一つ一つが地理学の対象なので、敷居が非常に低いのがわかるかと思います。「東京は今日晴天だけど、日本海側の新潟はどうだろう」とか、「ここの川はなんであんなにぐにゃぐにゃ曲がっているのだろう」とか。そこら中にゴロゴロと地理学の原石が転がっているのです。

また、これは持論ですが地理学は自分の興味がある分野と紐付けて研究できる数少ない学問だと考えています。

例えばディズニーが好きなら、「ディズニーランド入園客の日帰りできる限界地点」を調べたり、「アラジンのモデルとなっている国の現在の様子」をテーマに植生や気候、食文化、治安を取り上げて書けばいいのです。

ファッションが好きなら、「原宿と下北沢の街の形成要因の違い」で立派な論文になりますし、「輸入古着の国別内訳」というテーマもワクワクします。

ほかにも、ポケモンGOの元となった位置情報ゲームや、アニメの聖地、マラソン、雑誌「Hanako」をテーマに卒業論文を書いたゼミ生もいました。f:id:shidare225:20240210160737j:image

大学でやりたい事が決まっていない高校生はとりあえず地理学科に入学し、自分の趣味に即した研究をすれば良いと思います。入試で地理Bを選択していなくても、47都道府県言えなくても受け入れてくれる懐の広さがあります。

ちなみに、異様に敷居が低い学問ではありますが、扉を開けた先には地平線の彼方まで海原が広がっているのが地理学の面白いところです。深く掘り下げようとすると、地形学、宗教学、文化人類学、地学、歴史学建築学、都市計画、農業、防災といった学問に抵触し、そちらの知識も身につけなければならないからです。これらは氷山の一角で、自分の趣味をテーマに研究するならば、その人の数だけ掘り下げないといけない学問が存在します。そういう意味では、地理学は一生学び続けても飽きることのない学問であるととらえることもできます。

 

今回は、地理学の概要を私の経験をもとにざっくり解説していきました。

2022年に高校で地理総合の必修化、ウクライナ有事やイスラエルガザ地区侵攻といった国際問題の勃発など、世間的に地理学への関心が高まっています。

当ブログで、その魅力を発信できればなとという思いです。固い記事やゆるゆるな記事、様々な切り口で書いていきたいと思いますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

みなとみらいの今~ポストコロナでここまで変わった~

みなさんこんにちは。

突然ですがみなさん、最後にみなとみらいに行ったのはいつでしょうか。

日本津々浦々、大小さまざまな都市を訪問してきた私ですがやっぱりみなとみらいが大好きで、何も予定がなくてもふらっときてしまいます。なんでしょうか、やはり海を身近に感じられる計画都市というのが癒しを生み、心地よさを感じるのです。横浜駅からみなとみらいは散歩にちょうどいい距離ですし、晴れた日に歩くと最高に気持ちいいですよ。今回は、街歩きをする中での発見を共有できたらなと思います。

ここ1~2年で更地が目立っていた区画に新ビルが建ちより「新都心」顔になり、外資系高級ホテルやライブ施設といった、ポストコロナの消費を狙った建物も目立ってきました。特にみなとみらい線新高島駅周辺の開発が著しく、コロナ前とだいぶ景色が変わったのではないかと思います。建物単位でみていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 

ウェスティンホテル

恵比寿の高級ホテルが横浜にやってくる!!」本当に衝撃的でした。格質高い上品な外資系ホテルが、横浜の街並みにどう調和するのかが楽しみでした。

2022年6月開業。みなとみらい駅新高島駅の中間くらいの立地です。「帆船」をイメージした外観で、確かに下層部が船舶、上層部が「帆」に見えインパクトがありますね。しかし、派手さはなく落ち着いたデザインなので、うまく街並みに溶け込んでいる印象をもちました。調和しつつ、一目でそれとわかる外観は好きです。

神奈川大学みなとみらいキャンパス

地元では「神大」「じんだい」の名で親しまれる私立大学ですが、2021年4月に経営学部、国際日本学部、外国語学部を置くみなとみらいキャンパス(以下みなとみらいCP)が開設されました。場所はちょうど先述したウェスティンホテルのはす向かいです。

www.mmc.kanagawa-u.ac.jp

中央大法学部など、ここ近年郊外のキャンパスが都心に移転するが一つのトレンドです。少子高齢化時代、定員数削減で余剰となった校舎を縮小し、都心に移すことで人気を上げようというわけです。

神大東横線沿いの白楽CP(横浜市神奈川区六角橋)を拠点とし、一部を平塚に置いています。白楽はともかく湘南ひらつかCPは陸の孤島で、バス移動が必須となってきます。志願者数を確保するには、みなとみらいCPのようなトレンド性のある立地が必要なわけです。

みなとみらいCPがすごいのは、回遊性が非常に高い事。

基本的に大学の敷地は一般向けに開放されている場合が多いのですが、校門があり守衛がいるとなんとなく入りづらいものです。

しかしみなとみらいCPはオフィスタワーのような佇まいで、学生以外の一般人も気兼ねなく入れそうなオープンな雰囲気があります。

食堂は学生、教職員専用なものの、1Fのレストラン、カフェは一般利用可。

なんと、鮨屋クラフトビール専門店、ベーカリーが入居しているとのこと。

もはや大学の域を超えているのでは。。力の入れようを強く感じます。というか、酔っぱらって授業に出る学生がいないか心配になります。

www.kanagawa-u.ac.jp

個人的には、デート向けのレストランやカフェが多いみなとみらいに、野郎一人で食事できる場所が増えるのはありがたいことです。

③横浜シンフォステージ

2024年2月現在準備中の当施設。ピアノや管楽器で有名なヤマハが手掛ける、体験型音楽施設が3月末に開業します。新高島駅からほぼ直結の好立地で、完成前ですが既に存在感を放っています。

低層部は、音楽経験の有無を問わず楽器を体験できるゾーンやミニステージ、音楽教室、ピアノショールームが入居します。上層部はオフィスになる予定。東京、横浜の4施設を閉鎖し、ここみなとみらいに集約します。

音楽や楽器を誰でも気軽に楽しめる体験型の「ブランドショップ」を横浜シンフォステージに、2024年春オープン - ニュースリリース - ヤマハ株式会社 (yamaha.com)

Kアリーナやぴおアリーナ、ZEPPとライブ施設がぞくぞくと開業している昨今のみなとみらい。週末になると歩道を埋め尽くすほどの開演待ちで混雑しています。

それらの施設とともに、「楽器」という観点から音楽の新たな拠点として機能することが期待されます。私は小中でピアノを習っていたので、思い出しがてらピアノを触りに行けたらなと思っています。

ヒルトン横浜

2023年9月開業。アンパンマンミュージアム裏、Kアリーナ横浜に隣接しています。ここ数年で、インバウンド観光客向けのホテルの一大集積地になったみなとみらい。かつてはせいぜいロイヤルパークホテル(ランドマーク内)かグランドインターコンチネンタルホテルの2択だったのですが、ハイアットリージェンシー横浜日本大通り)、ウェスティンホテル、そしてヒルトン横浜。東京で拾いきれない需要を補うためなのかなと推察します。コロナ禍はこれらのホテル、1万円切りの激安価格で泊まれたのですが、今では一休をみると溜息がでる金額になっていました(笑)。

ヒルトン横浜|ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ (hiltonhotels.jp)

横浜駅東口から日産本社へとむかうデッキからこの光景が楽しめます。個人的には、

横浜の新しい顔」になったなと思います。

ヒルトンやKアリーナから横浜駅は川をはさんで反対側なのですが、相互をつなぐ橋がなく、現状日産本社からやや迂回するルートが最短となっています。ただ、Kアリーナでのライブ終了後は相当な混雑となり、横浜駅まで2時間かかったというニュースもありましたね。向こう1年程度で短絡デッキが開通するようなので、それまでは新高島駅桜木町駅に分散するなどの工夫でやり過ごすしかないですね。

news.yahoo.co.jp

⑤まとめ

今回は、私が毎週のように訪れるみなとみらいの近況について建物別でみていきました。特にホテル、ライブ施設の拡充が凄まじいペースで進んでおり、「こんな建物あったっけ?」と驚かされます。マリノスタウンや横濱初めて物語(シネコン、ゲームセンターなどの複合商業施設)があった頃とは大違いで、新高島近辺の更地がほぼ埋まってきました。今後もさらに開発が続き嬉しく思う一方、オーバーツーリズムにならないかという懸念もあります。年末、赤レンガ倉庫で行われたクリスマスマーケットはえげつない人出で、誰が見てもキャパオーバーでした。みなとみらい線の存在は便利ですが、一辺倒ではない新たな移動手段が必要なフェーズに入っているのかもしれません。これからもみなとみらいを散歩しつつ、エリアの動向を注視していきますので、どうぞよろしくお願いします。

それでは!

 

 




 

首都高で遊んだら楽しすぎた

ルーレット族ではありません(笑)

みなさんこんにちは。先週友達4人でカーシェアをし、首都高をぐるぐるドライブしたら楽しすぎ皆さんにたのでみなさんに紹介したいと思い綴っています。

 

①ルール

首都圏のいわゆる大回り乗車(JR初乗り運賃で関東を一周する遊び)と発想は同じです。

首都高速(以下首都高)では、原則として入口~出口間の最短料金で料金を算出します。例えば、首都高中央環状線(C2)の初台南~富ヶ谷間はわずかに400m、300円と

いう金額ですが、出口を出ない限り、どのような経路を何回通っても300円しか請求されないのです。一筆書き(区間を重複してはいけない)が大原則のJRの大回り乗車と異なる点です。また、同一方向の出口から流出することが条件です。鉄道駅のように

上り下りホームがあるわけではなく、上り入り口のみ、下り出口のみというICがほとんどなので、注意しましょう。

図の色が付いている路線が首都高。

真ん中の一番小さい水色の路線が都心環状線(C1・・・Curcle1)で概ね皇居の外縁を一周するルートとなっています。このC1を軸に放射的に郊外に伸びているのが首都高の特徴で南から1号羽田線、2号目黒線、3号渋谷線という具合に時計回りに路線が設定されています。ピンクの大きい円が中央環状線(C2)。ざっくり山手線の外側を一周する路線と考えていただければ大丈夫です。これらを組み合わせて周回できるというわけです。

途中で料金所を経由しても基本的に最短料金で計上されます。なので、八重洲線(KK線、会社線)内の白魚橋料金所を通過しても問題ありません。

②周回に使えない路線

 

基本的に首都高の他路線に2回以上接続しない路線は使えません。

ex..2号目黒線、3号新宿線、1号上野線、10号晴海線、K7横浜北線など

上記路線に着発点が含まれる分には大丈夫です。例えば、上野線本町→C1宝町は可能です。上野線入谷→上野線本町の組合わせはできません。



③ルート設計は慎重に

毎日使う人でさえも「こことここって繋がっていたっけ?」「この出口のこの向きって降りれたっけ?」と分からなくなるのが首都高。ドライブに出る前に紙に書きだして本当に通れる組み合わせか整合性をとってみてください。

箱崎ロータリーを活用せよ

基本的に高速道路はUターンができません。そりゃそうですよね(笑)ところが、首都高は可能です。6号向島線、7号小松川線、9号深川線が分岐する箱崎ジャンクションを活用すれば、Uターンや方向転換ができるのです。
構造がやや複雑なのですが、1階が出入口、2階が転回(周回)スペースとパーキングエリア、3階が本線と考えてもらえれば大丈夫です。

1F箱崎IC。近隣に浜町IC、清洲橋ICもあり、2Fで合流する

2F箱崎ロータリー。右上の本線が3Fにあたる。

ここを使えば、C1の外回り→内回りのUターンや向島線、深川線(湾岸線)のUターンができます。

構内に一時停止や信号があるので注意して進行してください。

⑤いざドライブ

上野駅近くでカーシェアしました。実際に運転する上での注意点も解説していきます。

帰りを楽にしたいので、上野ICではなく昭和通り経由でC1の宝町IC(内回り)を目指します。そのままC1に入り半周していきます。

宝町IC。なぜか左側ゲートしか使えず、東京駅発の高速バスが器用に膨らんでカーブし、通過していく

池袋線分岐付近(竹橋JCT)。特徴的な毎日新聞社の社屋。

上野線や向島線と分岐する江戸橋JCT~竹橋JCT新宿線分岐の三宅坂JCTが終わるまでは合流車で混雑するので、分岐のない左側車線を走るのがおすすめです。

六本木方向を臨める谷町JCT。渋谷線からの合流部分が短く余裕がないので左車線走行推奨。

霞が関ICを過ぎると皇居からいったん離れ、南側に迂回していきます。

谷町JCTと一ノ橋JCTはそれぞれ渋谷線、目黒線から合流されるのですが、合流側の車線が非常に短く危険な為、「合流注意」という矢印に合わせて左側にいてください。

途中飯倉ICから入ってくる車にも気を付ける必要があり、結構気を遣う区間です。

個人的に苦手な一ノ橋JCT目黒線からの合流はブラインドカーブで目視が難しく、本線側の良心に委ねるしかない

芝公園IC付近で、左手に大きく東京タワーが見えてきます。見どころの一つです。

ThisIs東京な光景。急カーブが連続する区間なので、運転に集中。

首都高独特の急カーブを安全にスムーズする方法として、「カーブの始まりはカーブの外側に目線をやり、終わりに近づけるにつれ目線を内側にやる」という方法があります。めちゃくちゃ簡単なので、ぜひ試してみてください。

浜崎橋JCTから台場線へ。個人的には一番好きなレインボーブリッジからの眺望を楽しむことができます。C1のきついカーブを終えた先、羽田線分岐付近が長い直線になるので解放感でアクセルを踏みたくなりますが、合流車が多いうえ、その先レインボーブリッジに上がっていく際緩やかなカーブになるので、飛ばしたい気持ちを抑え流れに沿った運転を心がけましょう。

ずっと左車線を走っていると9号深川線に行けるので、今回はそのまま走っています。湾岸線に行く場合は最終的に右へ合流しなければ深川線へ行ってしまうので注意。

辰巳(たつみ)JCTから分岐すると右側に辰巳パーキングエリアがあるので、上手く休憩に活用してください。スポーツカーが集まってくるポイントでもあります。

箱崎JCT経由で6号向島線に入り、スカイツリーを右手に眺めます。実は、首都高周回は東京タワー、レインボーブリッジ、スカイツリーといった東京の名所を短時間で回れるという凄い側面があります。初めて東京に来る人やインバウンド観光客はこれ、結構喜ぶのではないかと思います。

C2外回りに分岐する堀切JCTの先、巷では難しいとされている小菅JCTがあります。C2内回りからの2車線と向島線(三郷線)2車線がクロスしているジャンクションで、そのまま進み続けるには最大2回の車線変更を余儀なくされます。また、JCT内の小菅出口は一番右側の出口にあるため、ずっと向島線左車線にいると降りるのが困難になってきます。

向島線から来たら2車線あるうちの右車線、C2内回りから来たら2車線のうち左車線にいる」と覚えておけば車線変更は一回で済むのでそこまで難しくないと思います。今回は向島線→C2に行くので車線変更の必要はなく、今までの車線を走行すればOKです。

個人的に小菅JCTより苦手なのが、次のJCTである江北JCTC2ってなんだかずっと分岐がなく、ひたすら進んで入れば一周できるイメージがあるのですがそうではありません。ここ江北JCTで左に分岐しなければ川口線(東北道方面)に入ってしまい、首都高周回が破綻します。過去に何も考えずに川口線を直進してしまい、最初のICである鹿浜橋で泣く泣く降りUターンした悲しい経験があります、、。皆さんにそんな思いをしてほしくないので、江北JCTは左折ということを是非覚えて帰ってください。

東京都心の北側をぐるりと旋回するように大回りし、進路を変え、JR山手線の一本外側を南下していきます。

池袋付近の熊野町JCT です。こちらも先ほどの小菅JCT同様、車線がクロスしており最大2車線跨ぎが必要になってきます。今回は引き続きC2を使用するため、写真でいうオレンジではない車線に移っていきます(オレンジ側が池袋線、都心方面)。なので、熊野町JCT進入時は右側走行が良いです。

無事合流を終えると、道路トンネルとしては世界で二番目に長い山手トンネルへと入っていきます。全長約18㎞、都心の外側を一気に貫きます。かつて日本一であった、新潟群馬県境の関越自動車道関越トンネル(約11km)を大きく上回る長さ。個人的には非日常感があって好きです。今までのルートの中では走りやすいコースだと思います。
出入口が右車線側にあることが多いので、合流車に気を付けて進行します。

渋谷付近で大橋JCTに分岐。本線から別れた後は急カーブなので速度差に注意。

赤いラインの「都環 渋谷方面」を目指してください。螺旋階段をぐるぐる上っていくかのようで、個人的に好きなポイントです。

C1に戻ってきました!!谷町JCTを内回りに入り、最後は上野出口へ。

 

時間にして約1時間半ほど。ETC料金300円、カーシェア代1750円、合わせて2050円。

4人で行ったので一人当たり500円で楽しめちゃいました。これ、当然ながら大人数で行けばいくほどお得です。このコース、是非まるパクリして頂いて、友達とわいわいドライブしてみてください。今回は昼間に行ったのですが、交通量が少なく夜景が楽しめる夜間のドライブが断然おすすめです。デートにも使えちゃいます。

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BGMはシティポップを。