みなさんこんにちは。
「おまえは何を言っているんだ」。そう思った方が大半なのではないでしょうか。
当然の感覚だと思います。首都圏の大回り乗車でさえ、同じ駅を2度通ってはいけないのですから。
しかしながら、ルールに乗っ取って「東京発東京行き、途中金沢と京都を経由する切符」を発券することができたので載せたいと思います。
いかがでしょうか。本当に東京→東京の切符ですね。「東京都区内」は23区内の駅のことを指しています。
前途無効とは、「降りたら自動改札機に回収される」と思って頂けるとよいです。
23区内の駅間で完結する乗り方、例えば大森から乗って上野で降りたら無効になります。東京駅で買い物するために改札を出ても無効なので要注意です。
経由を見てみると「(上越)新幹線・高崎・(北陸)新幹線・金沢・北陸・湖西・(東海道)新幹線」とあります。地図上に起こしてみると、
中日本をぐるりと一周する一筆書きルートが浮かび上がってきます。
JR公認の、正式に使用できるルートとなっています。総距離1200㎞近い、壮大な行程にわくわくするのは私だけでしょうか。
そして値段に注目。14080円という金額が高いのか安いのかピンとこないと思います。東京~京都の往復が16720円ということを考えると、15%引きで京都だけでなく金沢にも寄れるこの切符のおトクさが実感できるはずです。
一筆書きの切符ということで運賃は片道扱い、遠ければ遠い安くなる遠距離逓減(ていげん)制度のもと、この安さが実現しています。有効期間も7日間と長いので、途中下車し温泉に立ち寄り、連泊しながら京都を目指すのが理想的なプランです。
特急券も同時に発券してきました。
特定区間において、新幹線と特急を乗り継ぐ場合特急側の料金が半額になる「乗り継ぎ割引」が適用されています。金沢~京都間のサンダーバードが1470円という破格で乗車できてしまいます。
乗り継ぎ割引はジリ貧旅行にとっては欠かせない神制度なのですが、実は今年3月のダイヤ改正にて消滅してしまいます。また、サンダーバードも北陸新幹線の敦賀延伸に伴い金沢始発ではなくなってしまいます。この2つを最後に楽しむため、わざわざ金沢を経由する切符を作ったというわけです。
特急券の総額は14180円、さっきの乗車券と合わせると28260円という金額になります。これは東京~京都を単純に往復した料金とほぼ同額。この切符の凄さがわかるかと思います。
しかし完璧に思われる東京発東京行きの切符ですが、一つだけある落とし穴があります。それは京都には行けない点です。
「さんざん言っといて今更何なんだ」と思ったことでしょう。ごめんなさい。
正確には、「京都駅」には行けません。京都の一つ手前、山科(やましな)までは行くことができます。
切符上、金沢方面から北陸本線、湖西(こせい)線を南下し、山科でUターンし東海道本線(琵琶湖線)を通るルートになっているためです。図の通り、京都駅をスルーしているのがわかるかと思います。なので、山科~京都間の往復乗車券を買い足せば事足ります。
※東海道新幹線からサンダーバードへ乗り継ぐ場合、京都駅で改札を出ない限り切符の効力があります。
これで大丈夫。心置きなく2つの古都とサンダーバードを楽しむ旅に出れます。
旅の様子も今後アップロードしていくので、こうご期待ください。
それでは!