Ge男

地理をエンタメに!地域の事象や旅について語る

首都高で遊んだら楽しすぎた

ルーレット族ではありません(笑)

みなさんこんにちは。先週友達4人でカーシェアをし、首都高をぐるぐるドライブしたら楽しすぎ皆さんにたのでみなさんに紹介したいと思い綴っています。

 

①ルール

首都圏のいわゆる大回り乗車(JR初乗り運賃で関東を一周する遊び)と発想は同じです。

首都高速(以下首都高)では、原則として入口~出口間の最短料金で料金を算出します。例えば、首都高中央環状線(C2)の初台南~富ヶ谷間はわずかに400m、300円と

いう金額ですが、出口を出ない限り、どのような経路を何回通っても300円しか請求されないのです。一筆書き(区間を重複してはいけない)が大原則のJRの大回り乗車と異なる点です。また、同一方向の出口から流出することが条件です。鉄道駅のように

上り下りホームがあるわけではなく、上り入り口のみ、下り出口のみというICがほとんどなので、注意しましょう。

図の色が付いている路線が首都高。

真ん中の一番小さい水色の路線が都心環状線(C1・・・Curcle1)で概ね皇居の外縁を一周するルートとなっています。このC1を軸に放射的に郊外に伸びているのが首都高の特徴で南から1号羽田線、2号目黒線、3号渋谷線という具合に時計回りに路線が設定されています。ピンクの大きい円が中央環状線(C2)。ざっくり山手線の外側を一周する路線と考えていただければ大丈夫です。これらを組み合わせて周回できるというわけです。

途中で料金所を経由しても基本的に最短料金で計上されます。なので、八重洲線(KK線、会社線)内の白魚橋料金所を通過しても問題ありません。

②周回に使えない路線

 

基本的に首都高の他路線に2回以上接続しない路線は使えません。

ex..2号目黒線、3号新宿線、1号上野線、10号晴海線、K7横浜北線など

上記路線に着発点が含まれる分には大丈夫です。例えば、上野線本町→C1宝町は可能です。上野線入谷→上野線本町の組合わせはできません。



③ルート設計は慎重に

毎日使う人でさえも「こことここって繋がっていたっけ?」「この出口のこの向きって降りれたっけ?」と分からなくなるのが首都高。ドライブに出る前に紙に書きだして本当に通れる組み合わせか整合性をとってみてください。

箱崎ロータリーを活用せよ

基本的に高速道路はUターンができません。そりゃそうですよね(笑)ところが、首都高は可能です。6号向島線、7号小松川線、9号深川線が分岐する箱崎ジャンクションを活用すれば、Uターンや方向転換ができるのです。
構造がやや複雑なのですが、1階が出入口、2階が転回(周回)スペースとパーキングエリア、3階が本線と考えてもらえれば大丈夫です。

1F箱崎IC。近隣に浜町IC、清洲橋ICもあり、2Fで合流する

2F箱崎ロータリー。右上の本線が3Fにあたる。

ここを使えば、C1の外回り→内回りのUターンや向島線、深川線(湾岸線)のUターンができます。

構内に一時停止や信号があるので注意して進行してください。

⑤いざドライブ

上野駅近くでカーシェアしました。実際に運転する上での注意点も解説していきます。

帰りを楽にしたいので、上野ICではなく昭和通り経由でC1の宝町IC(内回り)を目指します。そのままC1に入り半周していきます。

宝町IC。なぜか左側ゲートしか使えず、東京駅発の高速バスが器用に膨らんでカーブし、通過していく

池袋線分岐付近(竹橋JCT)。特徴的な毎日新聞社の社屋。

上野線や向島線と分岐する江戸橋JCT~竹橋JCT新宿線分岐の三宅坂JCTが終わるまでは合流車で混雑するので、分岐のない左側車線を走るのがおすすめです。

六本木方向を臨める谷町JCT。渋谷線からの合流部分が短く余裕がないので左車線走行推奨。

霞が関ICを過ぎると皇居からいったん離れ、南側に迂回していきます。

谷町JCTと一ノ橋JCTはそれぞれ渋谷線、目黒線から合流されるのですが、合流側の車線が非常に短く危険な為、「合流注意」という矢印に合わせて左側にいてください。

途中飯倉ICから入ってくる車にも気を付ける必要があり、結構気を遣う区間です。

個人的に苦手な一ノ橋JCT目黒線からの合流はブラインドカーブで目視が難しく、本線側の良心に委ねるしかない

芝公園IC付近で、左手に大きく東京タワーが見えてきます。見どころの一つです。

ThisIs東京な光景。急カーブが連続する区間なので、運転に集中。

首都高独特の急カーブを安全にスムーズする方法として、「カーブの始まりはカーブの外側に目線をやり、終わりに近づけるにつれ目線を内側にやる」という方法があります。めちゃくちゃ簡単なので、ぜひ試してみてください。

浜崎橋JCTから台場線へ。個人的には一番好きなレインボーブリッジからの眺望を楽しむことができます。C1のきついカーブを終えた先、羽田線分岐付近が長い直線になるので解放感でアクセルを踏みたくなりますが、合流車が多いうえ、その先レインボーブリッジに上がっていく際緩やかなカーブになるので、飛ばしたい気持ちを抑え流れに沿った運転を心がけましょう。

ずっと左車線を走っていると9号深川線に行けるので、今回はそのまま走っています。湾岸線に行く場合は最終的に右へ合流しなければ深川線へ行ってしまうので注意。

辰巳(たつみ)JCTから分岐すると右側に辰巳パーキングエリアがあるので、上手く休憩に活用してください。スポーツカーが集まってくるポイントでもあります。

箱崎JCT経由で6号向島線に入り、スカイツリーを右手に眺めます。実は、首都高周回は東京タワー、レインボーブリッジ、スカイツリーといった東京の名所を短時間で回れるという凄い側面があります。初めて東京に来る人やインバウンド観光客はこれ、結構喜ぶのではないかと思います。

C2外回りに分岐する堀切JCTの先、巷では難しいとされている小菅JCTがあります。C2内回りからの2車線と向島線(三郷線)2車線がクロスしているジャンクションで、そのまま進み続けるには最大2回の車線変更を余儀なくされます。また、JCT内の小菅出口は一番右側の出口にあるため、ずっと向島線左車線にいると降りるのが困難になってきます。

向島線から来たら2車線あるうちの右車線、C2内回りから来たら2車線のうち左車線にいる」と覚えておけば車線変更は一回で済むのでそこまで難しくないと思います。今回は向島線→C2に行くので車線変更の必要はなく、今までの車線を走行すればOKです。

個人的に小菅JCTより苦手なのが、次のJCTである江北JCTC2ってなんだかずっと分岐がなく、ひたすら進んで入れば一周できるイメージがあるのですがそうではありません。ここ江北JCTで左に分岐しなければ川口線(東北道方面)に入ってしまい、首都高周回が破綻します。過去に何も考えずに川口線を直進してしまい、最初のICである鹿浜橋で泣く泣く降りUターンした悲しい経験があります、、。皆さんにそんな思いをしてほしくないので、江北JCTは左折ということを是非覚えて帰ってください。

東京都心の北側をぐるりと旋回するように大回りし、進路を変え、JR山手線の一本外側を南下していきます。

池袋付近の熊野町JCT です。こちらも先ほどの小菅JCT同様、車線がクロスしており最大2車線跨ぎが必要になってきます。今回は引き続きC2を使用するため、写真でいうオレンジではない車線に移っていきます(オレンジ側が池袋線、都心方面)。なので、熊野町JCT進入時は右側走行が良いです。

無事合流を終えると、道路トンネルとしては世界で二番目に長い山手トンネルへと入っていきます。全長約18㎞、都心の外側を一気に貫きます。かつて日本一であった、新潟群馬県境の関越自動車道関越トンネル(約11km)を大きく上回る長さ。個人的には非日常感があって好きです。今までのルートの中では走りやすいコースだと思います。
出入口が右車線側にあることが多いので、合流車に気を付けて進行します。

渋谷付近で大橋JCTに分岐。本線から別れた後は急カーブなので速度差に注意。

赤いラインの「都環 渋谷方面」を目指してください。螺旋階段をぐるぐる上っていくかのようで、個人的に好きなポイントです。

C1に戻ってきました!!谷町JCTを内回りに入り、最後は上野出口へ。

 

時間にして約1時間半ほど。ETC料金300円、カーシェア代1750円、合わせて2050円。

4人で行ったので一人当たり500円で楽しめちゃいました。これ、当然ながら大人数で行けばいくほどお得です。このコース、是非まるパクリして頂いて、友達とわいわいドライブしてみてください。今回は昼間に行ったのですが、交通量が少なく夜景が楽しめる夜間のドライブが断然おすすめです。デートにも使えちゃいます。

youtu.be

BGMはシティポップを。