Ge男

地理をエンタメに!地域の事象や旅について語る

みなとみらいの今~ポストコロナでここまで変わった~

みなさんこんにちは。

突然ですがみなさん、最後にみなとみらいに行ったのはいつでしょうか。

日本津々浦々、大小さまざまな都市を訪問してきた私ですがやっぱりみなとみらいが大好きで、何も予定がなくてもふらっときてしまいます。なんでしょうか、やはり海を身近に感じられる計画都市というのが癒しを生み、心地よさを感じるのです。横浜駅からみなとみらいは散歩にちょうどいい距離ですし、晴れた日に歩くと最高に気持ちいいですよ。今回は、街歩きをする中での発見を共有できたらなと思います。

ここ1~2年で更地が目立っていた区画に新ビルが建ちより「新都心」顔になり、外資系高級ホテルやライブ施設といった、ポストコロナの消費を狙った建物も目立ってきました。特にみなとみらい線新高島駅周辺の開発が著しく、コロナ前とだいぶ景色が変わったのではないかと思います。建物単位でみていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 

ウェスティンホテル

恵比寿の高級ホテルが横浜にやってくる!!」本当に衝撃的でした。格質高い上品な外資系ホテルが、横浜の街並みにどう調和するのかが楽しみでした。

2022年6月開業。みなとみらい駅新高島駅の中間くらいの立地です。「帆船」をイメージした外観で、確かに下層部が船舶、上層部が「帆」に見えインパクトがありますね。しかし、派手さはなく落ち着いたデザインなので、うまく街並みに溶け込んでいる印象をもちました。調和しつつ、一目でそれとわかる外観は好きです。

神奈川大学みなとみらいキャンパス

地元では「神大」「じんだい」の名で親しまれる私立大学ですが、2021年4月に経営学部、国際日本学部、外国語学部を置くみなとみらいキャンパス(以下みなとみらいCP)が開設されました。場所はちょうど先述したウェスティンホテルのはす向かいです。

www.mmc.kanagawa-u.ac.jp

中央大法学部など、ここ近年郊外のキャンパスが都心に移転するが一つのトレンドです。少子高齢化時代、定員数削減で余剰となった校舎を縮小し、都心に移すことで人気を上げようというわけです。

神大東横線沿いの白楽CP(横浜市神奈川区六角橋)を拠点とし、一部を平塚に置いています。白楽はともかく湘南ひらつかCPは陸の孤島で、バス移動が必須となってきます。志願者数を確保するには、みなとみらいCPのようなトレンド性のある立地が必要なわけです。

みなとみらいCPがすごいのは、回遊性が非常に高い事。

基本的に大学の敷地は一般向けに開放されている場合が多いのですが、校門があり守衛がいるとなんとなく入りづらいものです。

しかしみなとみらいCPはオフィスタワーのような佇まいで、学生以外の一般人も気兼ねなく入れそうなオープンな雰囲気があります。

食堂は学生、教職員専用なものの、1Fのレストラン、カフェは一般利用可。

なんと、鮨屋クラフトビール専門店、ベーカリーが入居しているとのこと。

もはや大学の域を超えているのでは。。力の入れようを強く感じます。というか、酔っぱらって授業に出る学生がいないか心配になります。

www.kanagawa-u.ac.jp

個人的には、デート向けのレストランやカフェが多いみなとみらいに、野郎一人で食事できる場所が増えるのはありがたいことです。

③横浜シンフォステージ

2024年2月現在準備中の当施設。ピアノや管楽器で有名なヤマハが手掛ける、体験型音楽施設が3月末に開業します。新高島駅からほぼ直結の好立地で、完成前ですが既に存在感を放っています。

低層部は、音楽経験の有無を問わず楽器を体験できるゾーンやミニステージ、音楽教室、ピアノショールームが入居します。上層部はオフィスになる予定。東京、横浜の4施設を閉鎖し、ここみなとみらいに集約します。

音楽や楽器を誰でも気軽に楽しめる体験型の「ブランドショップ」を横浜シンフォステージに、2024年春オープン - ニュースリリース - ヤマハ株式会社 (yamaha.com)

Kアリーナやぴおアリーナ、ZEPPとライブ施設がぞくぞくと開業している昨今のみなとみらい。週末になると歩道を埋め尽くすほどの開演待ちで混雑しています。

それらの施設とともに、「楽器」という観点から音楽の新たな拠点として機能することが期待されます。私は小中でピアノを習っていたので、思い出しがてらピアノを触りに行けたらなと思っています。

ヒルトン横浜

2023年9月開業。アンパンマンミュージアム裏、Kアリーナ横浜に隣接しています。ここ数年で、インバウンド観光客向けのホテルの一大集積地になったみなとみらい。かつてはせいぜいロイヤルパークホテル(ランドマーク内)かグランドインターコンチネンタルホテルの2択だったのですが、ハイアットリージェンシー横浜日本大通り)、ウェスティンホテル、そしてヒルトン横浜。東京で拾いきれない需要を補うためなのかなと推察します。コロナ禍はこれらのホテル、1万円切りの激安価格で泊まれたのですが、今では一休をみると溜息がでる金額になっていました(笑)。

ヒルトン横浜|ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ (hiltonhotels.jp)

横浜駅東口から日産本社へとむかうデッキからこの光景が楽しめます。個人的には、

横浜の新しい顔」になったなと思います。

ヒルトンやKアリーナから横浜駅は川をはさんで反対側なのですが、相互をつなぐ橋がなく、現状日産本社からやや迂回するルートが最短となっています。ただ、Kアリーナでのライブ終了後は相当な混雑となり、横浜駅まで2時間かかったというニュースもありましたね。向こう1年程度で短絡デッキが開通するようなので、それまでは新高島駅桜木町駅に分散するなどの工夫でやり過ごすしかないですね。

news.yahoo.co.jp

⑤まとめ

今回は、私が毎週のように訪れるみなとみらいの近況について建物別でみていきました。特にホテル、ライブ施設の拡充が凄まじいペースで進んでおり、「こんな建物あったっけ?」と驚かされます。マリノスタウンや横濱初めて物語(シネコン、ゲームセンターなどの複合商業施設)があった頃とは大違いで、新高島近辺の更地がほぼ埋まってきました。今後もさらに開発が続き嬉しく思う一方、オーバーツーリズムにならないかという懸念もあります。年末、赤レンガ倉庫で行われたクリスマスマーケットはえげつない人出で、誰が見てもキャパオーバーでした。みなとみらい線の存在は便利ですが、一辺倒ではない新たな移動手段が必要なフェーズに入っているのかもしれません。これからもみなとみらいを散歩しつつ、エリアの動向を注視していきますので、どうぞよろしくお願いします。

それでは!