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地理をエンタメに!地域の事象や旅について語る

2泊3日東北一周紀行(3)

みなさんこんにちは。

 

シリーズものでお届けしている、JR東日本パスを使った東北一周旅行も今回が最終回です。

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秋田では1時間ほど時間があったので、出身の友人におすすめされた比内地鶏屋に行こうと思いました。しかし、歩きながら調べていると開業時間前であることが発覚。無駄に駅前を一周してしまいました。流石に小腹が空いたので、駅ビル内で横手焼きそばを頂きました。一瞬しか秋田にいられないのが残念ですが、いつか乳頭温泉や角館を訪れたいものです。

 

16:37発 いなほ14号新潟行きでさらに南下します。先ほど乗車した特急つがるに比べ自由席の割合が高いため、指定を取https://blog.hatena.ne.jp/shidare225/shidare225.hatenablog.com/edit?entry=6801883189054009367#sourceり消しました。座席は案の定ガラガラで、左利きクセでつい左側の席を陣取りましたが、のちに後悔することになります。

 

列車は長らくお世話になった奥羽本線を離れ、羽越本線へ入っていきます。かつては日本海縦貫線の一翼を担う大動脈でしたが、いまや定期優等列車はこのいなほ号のみです。かつては寝台特急トワイライトエクスプレス」「日本海」や昼間最長特急の「白鳥」が駆け抜けました。

羽後牛島、新屋と秋田の市街地を抜けると右手には一面の日本海が。f:id:shidare225:20231111144525p:image

仁賀保(にかほ)を過ぎたころから夕暮れとなり、日本海に最接近した状態で海に沈みゆく太陽を眺めるベストビューです。この旅一番の感動。ただ、秋田で左側の席に陣取ったため、しばらくはおっさんの頭越しにベスポジを模索する羽目に、、。

キャスターケースが車内をゴロゴロ移動しないか気にしながら、右側に移り景色を満喫しました。

日が暮れ、列車は庄内地方の中心都市鶴岡に到着。ここで降ります。

お店らしいお店はやっておらず、タクシーもつかまらず。仕方なくニューデイズJR東日本パスを見せると10%OFFになり、積極的に使ってました)で惣菜を買い、凍える寒さの中、ホテルまで2㎞の道のりを歩いていきます。キャスターはガタガタですが、早く着きたいが為に途中小走りに(笑)。

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本日は[SHONAI HOTEL SUIDEN TERRACE]に宿泊。旅行雑誌で掲載を見てから一度は泊まりたいと思い、2か月前から予約していました。閑散期の平日にも関わらず、既に満室に近い状態でした。庄内平野の水田地帯に浮かぶように見えるこのホテルは、プリツカー賞(建築界のアカデミー賞)受賞の建築家によって設計されました。一面暗闇のなかに突如現れるその姿は、非日常そのものです。

チェックインを済ませていきます。ロビー、廊下、宿泊棟が木調で統一されており、温かみを感じました。ライブラリーや展示されている書籍は自由に部屋に持ち込んで閲覧できるのですが、興味はあったものの旅の疲れが重なり、ベッドにダイブしました(笑)。

小一時間寝た後、サウナで体をほぐしていきます。ジムも併設されていて、もっと早く来て満喫したかったなと若干後悔しました。そうこうしているとあっという間に0時に。遅くまで営業していた館内の日本酒バーに行ってみました。バーで飲むのは初めてで緊張しましたが、辛口の庄内の地酒を片手にソムリエとの歓談を楽しめて良かったです(首元に冷や汗が止まりませんでした笑)f:id:shidare225:20231111143513j:image

3日目の朝。どんよりと薄暗い雲が立ち込めていましたが、次第に朝日の方向が明くのを確認しました。昨夜は真っ暗で全容がつかめませんでしたが、全面ガラス張りの窓越しに広がる庄内平野出羽三山の眺望が出迎えてくれました。その素晴らしいこと、昨日夜遅くにチェックインしたのが非常にもったいない。これはいずれ再訪しなければなと思いました。f:id:shidare225:20231111143708j:image
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今日は特急を一本遅らせたのでゆっくりの出発。日々のストレスや憂鬱が吹っ飛んでしまう絶景を目に、朝食をいただきます。予約時に付与された地域クーポン(2000円分)をここで消費。迷わず、窓側の席を陣取りました。地元庄内産の食材にこだわっており、白米に至っては3銘柄も用意されていました。鮭、水菜など栄養の高そうなものをプレートに並べます。

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眩しいほどの朝日を浴び、一面に広がる水田地帯(3月なので休耕中ですが)を眺めながら地のものを頂く。贅沢な時間がゆっくり流れていきます。

この後館内をしばらく散策し、名残惜しいですがチェックアウトを済ませます。

帰りのタクシーも争奪戦で、前日から受付簿に記入するスタイルでした。いつ来るかわからないタクシーを待つより歩いたほうが確実なので、また2㎞徒歩移動していきます。f:id:shidare225:20231111143851j:image

9:31発特急いなほ4号新潟行きに乗ります。出発10分前になると一口しかないみどりの窓口に長蛇の列ができていました。「次のいなほ号に乗られる方はお申し出ください」と喚起するアナウンスが入ったのが印象的でした。全国的にみどりの窓口は縮小傾向にありますが、鶴岡のような地方の特急停車駅は残さないと顧客サービスに大きな影響が出るのではつくづく思います(むしろ増やすべきです)。

終着新潟までは1時間45分程。昨日の大移動を考えると少し物足りないです(笑)。

車窓は相変わらず素晴らしく、地平線の彼方まで続く晩冬の日本海をぼんやりと眺めていきます。県境を越えると、景勝地、「笹川流れ」を通過。荒波の日本海にぽつぽつと浮かぶ岩肌に力強さを感じます。夏場は海水浴場としてこれまた名高いです。

主要駅村上、坂町、中条、新発田(しばた)と抑えていき、豊栄を過ぎるといよいよ新潟だなという気分になります。11:15、定刻通りに到着。日本海側の人口が少ないエリアをずっと下ってきたので、高架化された駅舎や市街地の集積具合に都会味を感じます。

いつも同じところを周るので、今回はあえて違うエリアに行ってみました。f:id:shidare225:20231111144122j:image

若者が多い万代シティを過ぎ、市のシンボルである万代橋を渡り、新潟の旧市街である古町エリアへ。花街に端を発する繁華街でかつては新潟三越や大和新潟店が軒を連ね、ヒトとモノが集まる拠点でしたが、いずれも閉店。郊外の巨大イオンと万代シティに集客が奪われている地区です。

一方で、2020年に大和跡地に「古町ルフル」という再開発ビルが竣工。昨今のレトロブームで古い商店街の街並みが若者にウケており、(いわゆる"エモい”)新たな賑わいが創出されている地区でもあります。

メイン通りからややそれた「上古町商店街」を覗いてみます。個人経営の服飾店がひしめくファッションエリアで、新潟の原宿、新潟の下北沢といったところでしょうか。

どこか人情味にあふれ温かい「上古」は近年認知度が上がっており、私が訪れた際も

観光客と思わしきグループが何組か見受けられました。

商店街を突き当りまで進むと、白山神社の巨大な鳥居が見えてきます。f:id:shidare225:20231111144042j:image

新潟の人々の生活を見守る「総鎮守」として古より鎮座する白山神社。「はくさんさま」という愛称で、地域の人々から崇められてきました。新潟で初詣といったらここが該当します。自身幼少の頃いった白山祭りの屋台で、祖母にポッポ焼き(蒸しパンのようなもの)を買ってもらった思い出があります。

気が付いたら白山駅まで4㎞歩いており、さすがにクタクタ。

この旅一番の混雑(高校生の集団と被りました)である白新線で一駅、新潟駅に戻ります。かつてを彷彿させる地上時代の駅舎やホーム、国鉄車両の姿はここ2~3年で消滅しましたが、行くたびにエキナカがアップデートされるのは楽しみです。いつもは新幹線までの時間で「ぽんしゅ館」に行くのですが、今回はその系列の立ち飲み「Tabibar&Cafe」へ。おしゃべりな店主の語りに吸い込まれ、ついつい入ってしまいました。f:id:shidare225:20231111144241j:image

アルコールがまわり、見知らぬ人と地元トークが弾みます。食、酒、土地、観光…。

新潟は魅力で溢れすぎています。

気が付いたら乗る新幹線の10分前。店主が覚えていて教えてくれました。

3回目の指定権でとき号に乗車。よくよく考えたら始発駅なので自由席でも十分でした。2時間かからず、東京へ帰還。総行程1500㎞近い長旅ですが、それを感じないくらい身軽で緩い東北一周旅でした。それでいて、地のものを感じられるような箇所に多く立ち寄ったので満足度も高いです。

気になる交通費ですが・・・計49010円

JR東日本パスが3日間有効で22150円なので、倍近く元を取ったことになります。

また、結果論ですが4回付与されている指定席指定権を1回余らせることとなりました。東京に戻ってからやろうと思えば軽井沢往復とか熱海往復できましたが、翌日仕事で4時半起きなので断念しました。

今後このような割引率が高いフリー切符が発売される可能性は低いですが、再現性の高いコースなので是非真似てみてください。

長くなりましたが、2泊3日東北一周紀行にお付き合いいただき、ありがとうございました!