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地理をエンタメに!地域の事象や旅について語る

2泊3日東北一周紀行(2)

みなさんこんにちは。

 

前回に引き続き、今年の3月に行ってきた東北一周旅行について綴っていきます。

東北方面へお得な切符で出かける際のモデルコースにもなると思うので、是非通しで読んでいただければと思います。

 

2日目の朝。熟睡したおかげで夜勤疲れが幾分解消されました。

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朝ごはんを買いに「福田パン 福田町本店」へ。朝7時の開店に合わせていったのですが、すでに2~3人並んでいました。盛岡で知らない人はいないほどのパン屋で、コッペパンに総菜やペーストを詰めたB級グルメとして根付いています。

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注文時に2種類までペーストを組み合わせることができます(甘いもの系と調理系の組み合わせは不可)。初めてということで「あん・バター」と「スパゲッティナポリタン」を注文しました。調理系にはデフォルトでからしバターが塗られているので、苦手な方は言えば抜いてもらえます。あん・バターは168円という破格ぶり。新幹線で食べることにしましょう。

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7時59分発仙台始発のはやぶさに乗り込んでいきます。運がいいことに、在籍本数が少ないJR北海道所属のH5系が来ましたね。はやぶさは全車指定席ですが、例外として立席特急券扱いで空いている座席に座れます。そのため仙台始発を狙ったのですが、朝早いという事もあり余裕で座れました。

福田パン、食していきます。

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ふわふわのコッペパンの食感とぎっしりつまったあんバターの濃厚さがガツンときて食べ応えがあります。ナポリタンのほうも意外とコッペパンとマッチしていてGOODです!

ただ、相当のボリュームなので朝食レベルならひとつで十分でした。次の行先で爆食する予定なので、こんなに量があるのかと計算違いでした。また違う味を買いに行きたいですね。

列車は八戸を発車し、八甲田山系の区間に入っていきます。そのほとんどがトンネルですが、時折抜けると雪深い銀世界が広がっており、東北の広さを思い知らされます。仙台では降雪ゼロだったのに、、。

盛岡からわずか1時間で新青森に到着。駅構内にはリンゴジュースオンリーの自販機がありつい一本買ってしまいました。

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乗り継ぎが良く、すぐに普通青森行きに接続。隣番線には特急「つがる」が入線してきました。

JR青森駅は目下リニューアル工事中で、古き良き終着駅の雰囲気は薄れつつあります。それでも広大な構内に、青函連絡時代を偲ぶことができます。

外に出ると小雪が舞っていて、盛岡よりも寒く感じます。駅からほど近い「ワラッセ」を見学。青森の伝統行事である「ねぶた」「ねぷた」を追体験できる施設です。f:id:shidare225:20231027071910j:image

広々とした吹き抜けに実際に使われた山車が展示されており圧巻されます。青森に来たなら絶対に行きたい場所でした。常に「ラッセラーラッセラー」という掛け声や太鼓、囃子のBGMが流れており、まるで本当にねぶた祭に来ているかのような体験ができます。体が勝手に動き出すので凄いですよね。長い冬を耐え忍んだパワーを夏のねぶた祭で発散させる。これぞ東北流です。

見学を終え外に出ると、雪の降り方がだいぶ強まってきました。続いて、これまたすぐの所にある「八甲田丸」を見学。

1988年の青函トンネル開業までは、人員輸送や貨物輸送をフェリーで行っていました。

その当時の様子が人形や展示で再現されています。実際に使用されていた座席に座ることもできました。そしてなんといっても驚いたのが「車両甲板」の再現です。f:id:shidare225:20231027072031j:image

狭く急な階段を下っていくと現れたのは、かつて北海道内はものより全国各地で活躍したキハ82系気動車。間接照明で煌々と照らされた無機質な空間に思わず鳥肌が立ちました。真近でみるとその大きさにびっくりすると思います。

キハ82といえば私は、かつて函館~網走間を走破した「特急おおとり」を思い起こします。本州と北海道が船を介して鉄道で結ばれていた、その事実を体感することができました。

次の列車までまだ時間があるため、青森駅隣接「AーFACTORY」へ。県内の食をテーマにした施設で、土産物が一堂に集います。シードル(リンゴ酒)の試飲とアップルパイ

を堪能しました。f:id:shidare225:20231027072120j:image

新青森駅で買ったりんごジュースも残っており、まさにリンゴ漬けです。このあと魚菜センターでのっけ丼(海鮮丼)か、駅横の長尾中華そばで煮干しラーメンを食べたかったのですが、さっき喫した福田パンとアップルパイで満腹になり叶いませんでした、、。(のっけ丼は長蛇の列ができていてどちみち断念していたと思います。次回は絶対に行きたい。)

ビールと追加のリンゴジュース、つまみのりんごの天日干しを買い込み12:41発、特急「つがる」秋田行きに乗車していきます。f:id:shidare225:20231027072244j:image

自由席が少ない事、新青森から弘前までの利用が多いと見越して、2回目の座席指定権を使用しました。案の定、新青森では自由席利用の列が伸びており、車内はかなり埋まりました。

最初は一面の銀世界に目を奪われましたが段々飽きてきて、しばし夢の中へ、、。冬季は全列車通過する津軽湯の沢をとっくに越え、忠犬ハチ公の生まれ故郷である大館へ到着。駅舎は工事中で、まさに出筆中の2023年10月末にリニューアルオープンするそうです。実は10年前、ここ大館に運転免許合宿に来ており、吹雪の中MT車で教習を受けていました。なぜ真冬の秋田に合宿に行こうと思ったのか、当時高校生だった友人の思考が謎です(笑)。

鷹巣東能代八郎潟といった主要駅でぽつぽつお客さんを拾いながら、3時間弱で終点秋田へ到着。土崎~秋田間にできた新駅、泉外旭川も確認することができました。

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次回、さらに南下していきます。