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地理をエンタメに!地域の事象や旅について語る

地理学科卒 28才会社員が行く京都一泊 3

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f:id:shidare225:20230720153119j:image京都駅に程近い堀川通りに面するリーガロイヤルホテルにチェックイン。少し古さを感じるが、さすがに代表的なホテルの一角ということもあり、洗練された雰囲気。10階のシングル部屋に通され、ベッドに横たわり歩きまわって疲れ果てた身体を治癒していく。部屋には備え付けのボトルがあり、エレベーターホールにある浄水器で汲み放題なのが倹約家の私には嬉しかった。これから飲みに行くのでと、少し多めにペットボトルに移し替え、家族と待ち合わせているロビーへと向かう。

 

通り雨が降る中奇跡的にワゴンタイプのタクシーを捕まえる事ができ、烏丸へ急いだ。今回お邪魔したのが四条高倉通下る、「お数家いしかわ」さん。大学時代に訪問した事があり今回が2回目。ガイドブックに載るような有名店で、予約しようにもなかなか電話が繋がらず苦労した。メイン通りから一本入った所にある隠れ家的な立地が好きで、また行きたいと思っていたのだ。横浜から進学で京都に来たという学生バイトさんに通され、2階の座敷に腰掛ける。

 

「いしかわ」は京都で日常的に食される惣菜のおばんざいを中心としたお店で、肉じゃが、ニシン茄子、豚の角煮、ちりめんじゃこのご飯と次々に頼んでゆく。懐石料理のような絢爛さはないが、素朴ながら手の込んだおいしさに舌が悦ぶ。やはり地元の「山崎」ハイボールがすすみ、あっという間に酔いが回った。久しぶりの家族旅行ということもあり話に花が咲き、京の夜が更けてゆく。f:id:shidare225:20230720161741j:image
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ホテルに戻ると泥のように眠り、時計をみたら6時を指していた。せっかくいい時間に起きれたので、高いホテルのビュッフェではなくイノダコーヒーのモーニングをいただく事にした。

 

地下鉄烏丸線に乗り烏丸御池で下車。銀行や重厚な建物が連なる京都の心臓部を歩いて行くと、町家風の建物が見えてきた。f:id:shidare225:20230720162423j:imageよくある古民家カフェのような佇まいだが、中に入ると雰囲気は一変する。f:id:shidare225:20230720162536j:image

洋風のインテリアに高い天井、奥にはよく手入れされている箱庭。なんと贅沢な空間なのだろうか。客層を見渡すと、地元客らしき人やサラリーマン、観光客と様々だ。みな一様に朝刊を広げているのが面白かった。私も右にならい、「京の朝食セット」を注文し、日経新聞を広げる。しばらく記事に目を通していると、次から次へと皿が運ばれてきた。サラダとスクランブルエッグのプレート、ブラックコーヒー、クロワッサン、オレンジジュース。f:id:shidare225:20230720163649j:image

これが正しいモーニングだといわんばかりの充実ぶり。こんなにしっかりした朝ごはんは久しぶりだ。

手の行き届いた庭を眺めながらコーヒーをすすり、クロワッサンをかじる。京都市民の朝の過ごし方を疑似体験した気分になって嬉しかった。

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